思い出。

熊谷の実家は山の中の一軒家。
すぐ裏は隣村と境だった。
高校時代「国境警備隊」と言われていた。

一軒家で一人っ子だった熊谷は子供の友達は周りにいなかった。
そして民宿をやっていたので子供の熊谷は山を下って
川の近くのマスの釣り堀をやっている所まで
お客様に出すマスを買いに行っていた。

そこのおばさん(もう亡くなってしまった)がいつも優しくて
「お~~ たにこ 来たか」と言ってお菓子をくれたり
たまには
「たにこ 魚つってみるか?」と言って
竹に釣り糸・ソーセージの釣り道具を貸してくれて
マスを釣らせてくれた。

そのおばさん夫婦がその釣り堀を息子に譲り
新しく始めたのがドライブインと民宿。

そこに移ってからも
熊谷の顔を見ると
「たにこ 元気か?」と声をかけてくれた。

そして熊谷が保健婦になって地元に帰ってきた時は
町で行うリハビリに来ていた。
ここでも
「たにこ 元気か?」と。
リハビリに来るんだから体調も良くなかったのだろうが
いつも元気で熊谷に声をかけてくれた。

介護保険が始まり
熊谷がケアマネとして仕事を始めた時は
熊谷の受け持ちとして自宅に定期的に訪問していた。
その時も
「たにこ 元気か?」と相変わらず言われた。
「おばさんこそどう?」って聞くと
「しょうがないな 年やしな やれることだけやっとる」と。
いつも元気なおばさんだった。

今度 新規事業を始めようと思っている建物は
そのおばさんが息子に釣り堀を譲った後に建てた建物なのです。

その建物は色んな人が色んな事に使って今に至っている。

その建物で新規事業を始めようと決めた時から
熊谷の頭の中でおばさんの
「たにこ 元気か?」が聞こえている。
おばさんは喜んでくれているのかな(^^♪

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