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女性 性差とキャリアを理解し相手が納得できる言葉を選ぶ

    
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女性 性差とキャリアを理解し相手が納得できる言葉を選ぶ

もともと、男女は考え方や得意分野が違います。さらに、女性は働く理由もさまざま。これらを踏まえ、自分の言葉が「どう受け止められるか」を、女性の視点で考え、言葉を選びます。

 人にはそれぞれ働く理由があります。
 女性活躍社会と呼ばれる昨今でも、それぞれの意識にはばらつきがあります。自分のキャリアを伸ばし社会に貢献したいといった向上心だけが、働く理由ではありません。「家計を助けようと」と時間や職種に満足ではないけれど、妥協しつつ働く人も多く見受けられます。
 働く意識が統一できていない状態で、男性上司が女性部下の力量を引き出していくには、ちょっとした気遣いが必要になります。

女性の特徴を理解し褒め言葉に生かす

 男性と女性の大きな違いは「子育ての仕方」によく表れています。一般に母性本能に深く根差す子育てには、無駄と思えることからもマルチに情報を引き出し、直感で判断するスピードが必要です。
 赤ちゃんは自分の状態を言葉で伝えられません。ですから、親が推測して思い付いたことを即行で幾つも試すことにより、病気や突発的なことから守っているのです。対応したことのない状況であっても、子育ては中止できません。だから変化に強くなり、そのためにムダとも思える情報も拾っておくのです。
 女性特有の能力を挙げてみましょう。
①目前の状況をつぶさに観察できる。言い換えれば、広い視野よりも細かい対応が得意です。
②対面している人の身になって感じることができる。だから、会社の利益よりもお客の気持ちを重んじることができます。
③同時にいくつもの課題を並行処理できる、マルチタスクが備わっている。多くの女性は、仕事も家庭も子育ても同時進行で行うのが普通で、決して仕事をないがしろにしているわけではありません。
 次に、男女の得意能力をざっと比べてみましょう。
 女性は無駄話からも情報を収集できますが、男性は専門分野から理論的な情報を集めます。女性は日々違う感じ方をしがちで、前述のように直感を重視しますが、男性はいつでも一貫した変わらぬ部分を重視します。女性は共感性が強く眼前のお客の役に立ちたいと行動し、男性は合理性が強く部門や店全体の売上げを伸ばすことを目的にできます。
 どちらが優れているかではなく、それぞれの特徴として理解しましょう。良かれと思って掛けた言葉が、やる気を引き出すどころか逆効果になってしまうこともあります。日常業務に即して、説明していきます。

無駄話でなく情報収集はやめてに

 例えば、会議が始まったのに無駄話をしている女性部下たちに「無駄話はやめてください」と言ってはいけません。「それぞれの“情報収集”はいったんやめてください。詳細をお知らせしますから聞いてください」と言い換えると、集中して聞いてもらえます。
 男性には意味がないと思われがちな無駄話ですが、女性にとっては人間関係をつくっていくための情報収集という大切なものになります。

2017.10沁みる褒め方・叱り方「【女性】性差とキャリアを理解し相手が納得できる言葉を選ぶ」-01

いきなり叱らず 状況、理由を確認する

 ある温浴施設のスタッフの男女比は、9割が女性で、男性は店長と部門長のみです。店長の悩みは、仕事に対する認識が男女で大きく違っているように思えることでした。
 店長は、「仕事とは誰(お客)に対しても均等な質を提供し、経費は最小に抑え、ルールを守ることが大切。そのためには、自分の気分や都合を二の次に行動すべき」と考えていました。ところが、女性の部下たちは、お客一人一人の個別事情を聞いてルールを曲げようとしたり、日々の状況で言うことが変わるのです。ある日、反射的に「いいかげんにしないか。仕事だからルールは当然だろう」と叱りました。すると「もう働けません」と大ごとになってしまいました。
 頭ごなしに叱る前に、「何があったのですか」などと経緯を聞いてから会社としての方針を伝えると、駄目だと言われても気持ちの落としどころが見つかっていくものです。

2017.10沁みる褒め方・叱り方「【女性】性差とキャリアを理解し相手が納得できる言葉を選ぶ」-02

新人、中堅、ベテラン それぞれの叱り方

 上手に叱るには明確なルール基準が必要です。就業規則に細かく記載しましょう。基準に照らせば、「感情的に怒られた」と誤解されませんし、どの部下にも等しい対応ができます。
 新人には「基準に沿ってできる」を目標として、できていない場合は直してほしいところを具体的に伝えます。「前にも言ったじゃないか」は禁句です。初めてのことは覚えるまで教えるのが、上司の責任です。「どこまでできましたか」と具体的な進展具合を確認した上で、指示を繰り返します。
 中堅になれば、ミスは慣れから生じます。ですから“一週間の短期で具体的な目標を設定”することでミスが減り、叱ること自体が減ります。それでも叱る必要があるとき、「いつも同じミスじゃないか」は禁句です。過去と今は違いますから「今の言い方はルールからそれているよ」など、今だけに言及しましょう。
 ベテランは自分なりのやり方を確立していますから、新しい方法などに拒否反応を示すこともあります。つい言いがちな「ベテランなんだからさ」は禁句です。「何か不安や不都合だという意見があったら教えて下さい」と相手の気持ちを聞くことで、解決すべき問題に取り組んでもらえます。

注意しそびれたら再発するまで言わない

 どんな場面でも、小さな改善すべき点を見つけたら、その場で対処するのが基本です。見逃して問題が大きくなった場合は、他のスタッフのいないところで対処しましょう。
 女性を叱る場合、失敗したときに、駄目な部分を指摘するのはOKです。でも、うまくいったときに、少し駄目だった部分を「もっと良く」と指摘するのはNGです。
 女性は、結果よりも経緯を大切にすることが比較的多いので「途中良くなかったけど、結果うまくいって良かった」は禁句です。経緯を指摘することは、結果を指摘されたのと同じに感じてしまいます。「うまくいって良かった」だけにとどめましょう。
 改善点は見つけた時に指摘するべきで、見過ごしてしまったら、同じことが起きるまで指摘するのを待ちましょう。そのとき「以前も同じことがあったね」と指摘すると、素直に改めてもらえます。

取り組み段階で褒め 事実を言葉に表す

 結果以上に経緯を褒められた方がやる気につながります。これは新人・中堅・ベテランに共通します。
 褒め方を変えると、やる気が引き出され部下がぐっと成長します。的を外した褒め方では、「褒めている」と解釈されないこともあります。たった一つのポイント「事実を指摘してから褒める」を実行しましょう。
 例えば、「期待している」と伝えるのに「それ、結果出してね」だけでは禁句です。「今週のイベント(の準備)に、もう名簿出してくれたんだね。すごいね。ありがとう」などと事実を言葉にしてから褒めましょう。他にも「確実に一つずつこなしてくれているんだね。きっとうまくいくよ」「山田さんの朝のあいさつは、元気で気持ちいいね」などたくさん褒めましょう。事実に基づくことならば褒め過ぎになりません。褒めるときは、誰かと一緒ではなく、その人だけを褒めると効果的です。

年齢で変わる 言葉の受け止め方

 女性は年齢とともに“感じ方”が変化していきます。20代は一生付き合うパートナー選びや子育てをしなくてはならないので、一番感覚が鋭い年代と言えます。直感力が研ぎ澄まされ、即断することが多いかもしれません。
 そのときに「君の思い込みじゃないの」は禁句です。「君はそう感じるんだね。そして」と言い換え、次の言葉も引き出しましょう。相手に共感してから、意見を求めると深く考えます。
 女性は「年齢を経験値の蓄積」だと感じています。女性同士の間で責任者を立てる必要があるときは、40代後半から50代前半の人にする。若いチームの場合は、最年長者を責任者にすると、反発も少なくスムーズに進みます。
 叱るとは、相手に変化を求めること。当然、自分は何も変わらずに相手に変化ばかりを要求しても、うまくいきません、上司として自分自身にも磨きをかけることをお忘れなく。

2017.10沁みる褒め方・叱り方「【女性】性差とキャリアを理解し相手が納得できる言葉を選ぶ」-03

この記事は
株式会社ごえん 代表取締役社長
地域商店コンサルタント
山田文美(やまだあやみ)
が書きました。

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