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岐阜新聞朝刊のコラム「素描」第7回 2021年4月17日『新しい価値は他人が教えてくれる』

    
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岐阜新聞朝刊のコラム「素描」第7回 2021年4月17日『新しい価値は他...

 「声優俳優の専門学校に通ったのに何にもならなかった」とスタッフが呟きました。それを聞いた他のスタッフは「何かできないかな」と興味津々になり、話が盛り上がるうちにアニメのキャラクターを再現するコスプレのテクニックを学ぶ講座のアイデアが生まれました。「面白い。お客様にも知りたい人がいるはず」。他人の視点が新しい価値を生みました。

 講座は好評で、さらにコスプレの野外撮影会場として中津川市付知町を紹介する事業も始めました。河原や森、さびれた商店街、昭和の住宅、陸橋といった風景が、コスプレーヤーの求めるキャラクターの世界観を表現する舞台になります。地元住民にとって価値を感じない「さえない田舎」が都会から人を呼び込む資源に変わりました。

 スタッフ同士で教え合う中で、新商品が生まれます。実家が花農家のスタッフは道端にある何でもない苔や小石、小さな植物などを木升に寄せ植えして土産物にしています。大学で古文を専門に学んだスタッフは地元神社の神様を調べ、小さな神社を広める講座を開催しています。

 新しい商品を生み出すスタッフたちは一般的な価値観の中で認められなかった、就職につながらなかったという理由だけで役に立たないと感じていたようです。お客様の喜ぶ反応を見ると値打ちがあると実感できます。

 インターネットの広がりで、お客様は瞬時に膨大な情報を手に入れ、変化し続けます。販売側が生き残るには今ある物を新しい形に組み替え、変化を続けてこそです。お客様やスタッフ同士の会話が新しい価値を創り出すきっかけになります。

この記事は
株式会社ごえん 代表取締役社長
地域商店コンサルタント
山田文美(やまだあやみ)
が書きました。

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