Q:いろんな勉強会に参加するたびに、できていない自分に直面して落ち込みます

勉強会には2種類あります。
・甘い夢で「お客さま気分を提供してくれる勉強会」
・今という現実を見せて「参加者に気付きを与えてくれる勉強会」
です。
あなたが参加されたのは後者のようですね。良い勉強会に参加されていますね。
甘い夢とは、テスト前に答えを教えてもらうことに似ています。そのテストでは百点満点を取れますが、違うテストへの応用は利きません。「これを覚えましょう」と答えだけ教えてもらえたら簡単に感じますが、客相手の商売では困ったことが起こります。
“誰もが”や“みんなが”というお客さまは存在せず、みんな違う一人のお客さまが多数いるだけなのです。千人の客の正体は千通りあるのです。
答えの丸暗記では商売の現場に対応できません。千通りに対応できる応用力こそ店舗には必要です。この応用力を身に付けるには「現在を把握する」必用があります。
今の状況は、今までの自分の行動がつくり出しています。だから、今を変えたければ今と違う行動をする必用があります。
ところが、今に満足していないとしたら、この現実を見つめるのはつらいことです。誰だってできない自分を直視したくないでしょうから。
でも、つらいと同時に、実はうれしい効果もあるのですよ。
できていない現実を見つめると、変えなければいけない行動が具体的になるのです。答えを先に教えてもらおうとするのではなく、まず公式を知り、「その公式に当てはまる数字は何か?」と具体的に踏み出す一歩が明確になり、変化が始まります。
良い勉強会は答えではなく、公式を教えてくれます。
参加者はこの公式に当てはまる数字を店に戻って探すのです。
例えば「チラシはこれを店名だけ差し替えて作りなさい」と答えを教えてもらっても、次を考える力は育ちません。
これに対して「AとBとCを書くチラシの公式」を習い、自分の店のAは何? Bは? Cは?と自店に置き換えて考えると、何度でも新しいチラシを作る力が身に付きます。
自店を振り返り、見つめることは確かにつらいことですが、逃げないでください。
ライオンは、最初は子供に餌を与えますが、次第に狩りの方法を教えて独り立ちさせます。ライオンはそれがつらいからといって学びを止めることはしません。繰り返せばうまくなるからです。
もう一度、学ばれたことに挑戦してみてください。きっと前回よりうまくできますよ。
A:正統派の勉強会はつらくて正解です
この記事は
株式会社ごえん 代表取締役社長
地域商店コンサルタント
山田文美(やまだあやみ)
が書きました。
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