Q:子育て中で、私だけ思うように仕事ができずつらい。遅れを取り戻したいです

仕事に楽しみや生きがいを感じておられることが伝わってきます。子育てをやめることはできない、でも仕事もしたい。子育ては自分の思いどおりにならないことを学ぶのだと、私も子育てをしながら仕事をして痛感しました。
質問の言葉の中に「私だけ」とありますね。この言葉は子育て中に特に強く感じられることなのです。
人はどうして仕事が大切かといったら、世間とつながって他人の役に立つと自分の価値が感じられるからです。
人は社会をつくる動物なので、他人とのつながりや何かに帰属することが必要だといわれます。子育ては目前の子供だけを見つめますから世間とのつながりが弱くなりがちで、「私だけ」と思えてしまいます。
今まで一緒にいた人たちと違ってしまったのですね。良くも悪くも「私だけ」違った状態に置かれたのです。
避けることができないのなら利用してください。
確かに今までの仕事内容とは違う状況に放り込まれましたが、ここから粘る交渉力が磨かれます。逃げるわけにはいかない中で何とかしないといけないですからね。
子育ての力は観察力です。泣くだけの赤ちゃんを観察して要望をかなえていく力は素晴らしいものです。表情や顔色から相手をうかがうことができるようにと、人は認識できる色数が犬などよりも多くつくられています。顔色をうかがうなんて言葉があるくらいですから、表情をうかがうのは日常的に必要なことです。
言葉の少ない子供が伝えたいことを理解するには想像力が必要です。子育てとは、自分の思いどおりにならない状態から相手を観察し想像して要望をかなえるものです。それも突然問題が始まってしまうものです。
あなたは遅れてなどいません。
今まさに培われているさなかの「交渉力」「観察力」「想像力」は接客販売に非常に役立つスキルです。
私の友人が経営している会社では、子育て経験のある主婦を探して意欲的に採用しています。接客に必要な体験を経験済みで接客販売の即戦力になるからです。
そして、思いどおりにならない経験をした多くの人は他人に対して優しくなります。
仕事はお客さまだけではなく同僚や上司や取引先など多くの人に関わります。他人とのコミュニケーション能力が高ければ相手の要望を察知して役に立てますし、時には相手が気付かなかった解決策すら見つけられます。
自分の自由にならないことが多いでしょうが、「交渉力」「観察力」「想像力」を伸ばす最大のチャンスだと意識してみてください。
A:子育て中は3つの力が養われます
この記事は
株式会社ごえん 代表取締役社長
地域商店コンサルタント
山田文美(やまだあやみ)
が書きました。
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